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金木犀の香り

ちょっとだけ悲しい事がありました。

今朝、自分のスタジオに行った時、入り口付近の
金木犀の花が昨日からの雨で散っていたのです。。

「ああ、もうこのなんとも言えないいい香りともお別れか…」

そう。
僕は金木犀の香りが大好きなのです。
一年中その香りに包まれて暮らしたい!
とさえ思うよ。

それにしても、いつ頃からだろう。
このイイ香り=キンモクセイという事を知ったのは。
もしかしたら、ここ10年くらいかも。
そうなの。新参者なのです。

それまでは、花の香りとか全く興味が無かったというか、
魅力に気付けずにいたんだね。

大好きな香りだけど、
この金木犀の香りに対してノスタルジーは感じないんだ。
なぜだろう?
横須賀には無かった?そんなわけは無いか…
ただ、おっさんになってはじめて分かるような魅力ってことなのかな。。
だいたいからして、秋の魅力だってそうだ。
子供の頃は、夏(主に夏休みか)が終わる淋しさの方が勝って、
「秋なんて!」って思ってたもんなぁ。

話を金木犀に戻すが、
この香り、とても不思議だなと思うんだ。
「もっと嗅ぎたいのに嗅げない~説」。
なんのこっちゃと思われるかもしれないが、
いい匂いだからもっと直に嗅ぎたいと
鼻を花に近づけてクンクンしても
あまり匂わないのだ。
そこで、ちょっと木から離れて
辺りを漂う空気全体を嗅ぐようにすると
なんともいえないいい香りに包まれる。
不思議だ。
追えども逃げる己の影のようだし、
直視よりずらすと見える遠い星のようでもある。
これはあれかな、
人間の欲望に対する戒めのようなものかとも思える。

それにしても、なんでも手に入る今の世の中にあって、
年に一度この季節にだけ、手に入れることは出来ないが、
漂っている香りを堪能することのみが許される。

金木犀の香り…
お金では買えない、もの凄く贅沢な物のように思う。





プロフィール

瀧田イサム

Author:瀧田イサム
瀧田イサム オフィシャル・ブログへようこそ!

8月8日生まれ、神奈川県横須賀市出身。
中学の頃にベースを始め数々のバンドやセッション活動、アーティスト・サポート等を経て1995年には六三四Musashi、2002年にはアーク・ストームに加入し、テクニカルかつ流麗なプレイで辣腕を振るう。
並行してGRANRODEOやMinamiのサポート・ワークでも精力的に活動している。
2015年12月にはデビュー20周年にして初ソロ・アルバム『Rising Moon』をキングレコードからリリース。
2016にはJeff KollmanのJapan Tourにも参加。
使用楽器はコンバット製TAKITAモデル6弦BASS

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