ベースを買いに。(後編)

「いらっしゃいませ~。ベースですか・・・・何系の音楽やってらっしゃるんですかぁ?」
「・・・・・。」
「どんなサウンドが好みなんですかぁ?」
「・・・・・・・・・・・・・。」



店員とこんなやり取りになったら大変だぁ。何しろな~んも知らないのだから。。。(笑)
これだけは何としても避けねばなるまい・・・・。

考えたイサム少年は、“速攻!買い逃げ作戦”を行う事にした。
要するに、「君、これくれたまえ。」
「はい。かしこまりました。」
で、キャッシュをシュパパッ!と払い、「ありがとうございました。」
これで「一件落着 めでてぇなぁ!」となる。

よし!この作戦だぁ!と勇気も出たので、隣に住むO君(後にドラムをやることになる)を誘い、K楽器にベースを買いに。



「いらっしゃいませ~。」
勢いよく店内にはいったイサム少年はショウウインドウのほうを振り返り、
「あそこに飾ってあるベースをください。」
「は?はい。」
店員が大事そうに持ってきたベースは、ピカピカでまさに威風堂々とした、たたずまいだ。
「こちらでよろしいでしょうか?」
「あ、はい。」(内心スゴイ楽器を前にドキドキである)

「ではこちらジュウナナマンエンになりま・・・・。」(店員の目キラリン!)

「え? なんて・・?ジュウナナ?・・・・・。」(オレかたまる。)


そう。チキンゆえにきちんと金額確認できてなくて¥170000が¥17000に見えていたのだ。
いまどき、サザエさんでもカツオ君でもやりそうにない、おっちょこちょい的ミステイクである。 

顔面を、火が出るほどまっ赤にして。
「んー。あ、やっぱ今日はやめときます。すいませ~ん!」
とかなんとか言いながら、逃げるようにして店を後にした記憶がある。


たしかに逃げたには逃げたが、“速攻!買い逃げ作戦”大失敗である。トホホである。
O君にも笑われ、引っ込みもつかずに落ち込んでいると。
彼は「Yレコードでも楽器売ってるよ。いってみようか。」と救いの言葉を掛けてくれた。

さっきのK楽器の隣にあるレコード店なのだが、行ってみるとたしかに数本のエレキ・ギターと、赤と黒の2本ベースが置いてあった。
O君の意見も尊重し黒のほうにターゲットを絞り、今度はしっかりと「いちじゅうひゃく・・・・」って数えて、¥26000(ニマンロクセンエン)であることを確認。
ちょっとばかり予算オーバーではあるが、どうにかこうにか(親かO君に借りたのか?)お金を工面し、無事(笑)?初ベースをゲットしたのである。


フレッシャーというメカー(今はもう無い)の黒のジャズベ・タイプ。
ブラックナイロン弦というのが張ってあり、弦も黒!今考えるとかなり渋いぞ。
ちなみに、K楽器のジュウナナマンの楽器はフェンダーのプレシジョン・ベース。
色はサンバーストだったと思う。


いや~、楽器屋さんって今も緊張しちゃうのでニガテだったりします。

やっとの思いで手に入れたベースを小脇にウキウキで帰路についたのだが、K楽器の前はまさに“逃げる”ように小走りだったのは言うまでもない。やれやれである。

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コメント

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さらに続編希望!

瀧田さんこんばんは。
ベースの話楽しく読みました!私も高校のときギターが欲しくて。でも恥ずかしくて楽器屋さんに入ることもできず、友達のお兄さんに譲ってもらって、天に登るくらい嬉しかった思い出があります。

楽器屋さんって、なんか緊張しますよね。
でも瀧田さんも今でも緊張するなんてびっくりです。
私は、緊張する原因はいっぱいあるんですけど、一番の恐怖(笑)は試し弾きなんです。
なんせ、全然弾けないので(^_^;)。

瀧田さんなんてめっちゃかっこいいし、ベースも凄すぎ!なのにどうして緊張されるのでしょうか?
よかったらそこのところも教えてください!


それから、瀧田少年の続編希望!です。
ベースを無事に入手して、そこからどう練習を始めていったのか、是非お聞きしたいです

17万(°□°;)

楽器ってそんなするんですね。

それじゃあコンバットAYA1号、2号はおいくら万円なんですか?

ベース購入おめでとう!!

予想通りの結果で嬉しいです。
しかし17万円とは・・・
楽器って高いんですね。

ミステイク・・

かなりなミステイクですね( ´艸`)
今でこそ、語れる・・・でしょうか?

O君、ナイスですね(o^-')b
無事にゲットできてよかったです♪

何度もコメントすみません;

気になったもので…

黒い弦と普通の弦って見た目以外に何か違うところってあるんですか?
音とかやっぱり違うんですかね?
前楽器屋さんで見てかっこいいな、と思ったんですが違ったら嫌だなと思い普通の弦にしました(笑)

のっといちまんななせんえん

金額読み間違えちゃうイサム少年可愛いです(*´ω`*)
店員さんとしても中学生がフェンダーなんてびっくりだったでしょうねwww

私も友人に付き合って楽器屋に行くことがあるんですが、、ホント緊張するというか、場違いすぎて><

自分がベース買いに行ったときはたくさんのベースの前で迷いに迷って30分くらいは楽器屋さんに居座りました(笑)
17万を読み間違えるイサム少年可愛いですw

私もときどき楽器屋さん行くんですけど、同じく緊張します(^o^;)
なんだか場違いな気がして・・・((笑

この記事読んでたら自分も今使っているベースを買った時の事思い出しました。
高校生の頃楽器屋で一目惚れした5弦ベースが欲しくてお年玉とかいろいろやりくして、千円札たくさん持ってすごいあわあわしながらお会計してました(笑)
なんだか思わずコメントしちゃいました。長文失礼しました。

じゅうななまん

正しい金額を聞いた時の、イサム少年の動揺が目に浮かびます(笑)
さぞかし慌てたでしょうね~~でも可愛いvv

でも店員さんも、中学生がいきなり来てフェンダーの
ベース下さいって言われたら驚いたんじゃないでしょうか。

微笑ましい思い出話をありがとうございます!

ロデオガールの悠です(*´`*)★!

イサム少年、ベース購入おめでとぉぉぉぉぉぉ―――(笑)!!
後編、楽しみでワクワクしてたので、読めてスッキリですよ~\(´ω`*))
17万………ッ!!
高ッ!!私には到底払えない金額だ………。でも、黒いベース素敵ですねッ(`´)♪
しかも、弦も黒なんて…私、黒色大好きなんでキュンキュンしちゃいますよ(*´`*)!

無題

楽器店に行くと緊張する。その気持ち分かります。
今だったら安物の楽器なんかネットで買えますけど、昔(?)はそうはいきませんからね。
しかも楽器店に行く事自体に慣れても、店員と話すのはまたハードルが高くて(笑)

でも、ちゃんとしたベースで良かったですね。
二万も払ったのに特殊なベースを買ってしまっていたら…と思うと恐ろしいです。

きょう引っ越しの相談しようとおもってたのに、今日いっかいも
話せない。

No title

17万と1万7千を見間違えるなんて可愛い^^
プロフィール

瀧田イサム

Author:瀧田イサム
瀧田イサム オフィシャル・ブログへようこそ!

8月8日生まれ、神奈川県横須賀市出身。
中学の頃にベースを始め数々のバンドやセッション活動、アーティスト・サポート等を経て1995年には六三四Musashi、2002年にはアーク・ストームに加入し、テクニカルかつ流麗なプレイで辣腕を振るう。
並行してGRANRODEOやMinamiのサポート・ワークでも精力的に活動している。
2015年12月にはデビュー20周年にして初ソロ・アルバム『Rising Moon』をキングレコードからリリース。
2016にはJeff KollmanのJapan Tourにも参加。
使用楽器はコンバット製TAKITAモデル6弦BASS

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