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横山

先日ブログでHIDEの事を書いたのだが、今日はHIDEの家の隣(の隣だったか)に住んでいた、これまた同級生の男について書いて行こうと思う。
 彼の名は横山明裕。そう、あの日本スラッシュ・メタル界の雄UNITEDのベーシスト横山だ。
長髪にヒゲに、まるで長袖のようなタトゥーが威圧感バリバリで一見コワモテだが、とても気の良い優しい男なのだ。
 後輩などに対し面倒見もよく「ヨコさん」「横さん」と慕われ、経営していた新宿歌舞伎町のロック・バーもそんな彼の人柄により盛況だった。

 彼との出会いは僕が(彼もだが)小学校2年生だったか3年生だか…ちょっと記憶が曖昧だがいわゆる低学年の頃で、まだまだガキんちょだった頃だ。
 丁度その頃、僕は親に頼んで街の道場に柔道を習いに行かせて貰っていた。僕が習い始めて1~2ヶ月たった頃だっただろうか、新たに入門してくる者があった。初めての後輩ってやつだ。それが横山だった。
 暫くその道場で一緒に練習したり遊んだりしていたが、数ヶ月すると彼は辞めてしまった。通う小学校も違ったので彼とはその後数年間は会う機会が無かった。

 中3の春休み…つまり高校入学の前の春休み。僕は中2で始めたベースをもっと本格的にやりたくて、今まで使っていた安物のベースじゃ満足出来なくなってきて、フェンダーのジャズベースを買う事に。「僕のジャズベ」と題して過去にブログに書いているが、http://isamu6st.blog122.fc2.com/blog-date-201311-2.html
そのベースを買う為に新聞配達のアルバイトを始めた。朝刊夕刊の配達のバイトだ。僕が始めて1週間ほど経った頃だろうか、早朝5時頃自転車に新聞の束というか山を固定していると、「今日から新しく入った横山です。」「よろしく…」「あ~っ!」
まだ辺りは薄暗かったが、あの“柔道の横山” だって直ぐに分かった。“柔道の横山”っていうとなにやら柔道の名手みたいだが(笑)、白帯も目に眩しいあの頃の横山とおんなじ顔だ。当たり前だが。
 突然の再会に驚いたが配達の準備をしながら柔道場の事など懐かしい話で盛り上がった後、進学する高校の話題になり更に驚いた。なんと同じ高校に進学するのだというのだ。
“柔道”“新聞配達”“高校”と重なってちょっと気持ち悪い気もしなくも無いが、気を取り直して「なんでバイトやんの~?」って話題を替えるつもりで軽く聞いたのだが、帰ってきた答えを聞いて先程にも増して更に驚愕することに。
「俺、楽器やってて新しいの欲しくてバイト…」 「楽器…」
この時はホント驚きを通り越して気持ち悪かった。そしてまさかとは思ったが、「まじで!俺ベースやってんだけど横山何やってんの?」 「…え!俺もベース。」
 2人ともクールを装っていたが、顎が地面に着きそうなほど驚愕した。考えてみて欲しい。バンド自体そんなに流行っている訳じゃない時代に、ギターこそ何人か弾くヤツいたがベースだよ!それも横須賀の街の一角の早朝の新聞屋で久々に再会した友が…。
 
 中学時代は本気でベースやってるヤツなんて僕ぐらいだったのだが、ここに来て“初めてのライバル”出現である。おそらく横山もそう思ったことだろう。高校行ったら新しいジャズベを弾きまくり周りをおーっ!って言わせるぜー!!という僕のクソみたいな夢は横山という“初めてのライバル”出現により儚くも半減してしまうが、この“ライバル”が居てこそ猛練習もしたし刺激も知識も貰えたし今では“宝”だと思っている。

 その横山は、高校時代に一緒にやっていたバンドではドラムを担当してくれて、そこにHIDEも連れて来てくれたりという流れになる。
そして更に驚いた事には、近年GRANRODEOとの共演等でお馴染みのFLOWのKOHSHIとTAKEの親戚にあたると言うのだ。
なんという奇遇の連続。
ドラムの岩崎さんが言っていたが「これも天国の横さんが繋いでくれた縁や思ってます。」全く同感だ。

彼が旅立って今日で4年。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 
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プロフィール

瀧田イサム

Author:瀧田イサム
瀧田イサム オフィシャル・ブログへようこそ!

8月8日生まれ、神奈川県横須賀市出身。
中学の頃にベースを始め数々のバンドやセッション活動、アーティスト・サポート等を経て1995年には六三四Musashi、2002年にはアーク・ストームに加入し、テクニカルかつ流麗なプレイで辣腕を振るう。
並行してGRANRODEOやMinamiのサポート・ワークでも精力的に活動している。
2015年12月にはデビュー20周年にして初ソロ・アルバム『Rising Moon』をキングレコードからリリース。
2016にはJeff KollmanのJapan Tourにも参加。
使用楽器はコンバット製TAKITAモデル6弦BASS

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