イサム少年とチャリ⑥ “ガラスの山” の巻
- Date
- 2019/03/31/Sun 13:13
- Category
- いさむ白書
イサム少年とチャリ
“ガラスの山”の巻
チャリに乗れるということは
行動範囲がぐーんと広がるという事で、
それこそ手に入れたばかりの頃は、
マーキングに忙しいわんちゃんのように
鼻息も荒くあちこち走り回った。
そして、出かけると何かしら新しい発見もある。
ある日、港の方へ探検に行った僕等は、
とんでもなくデカイ砂山を発見した。
高さは10メートルくらいあった気がする。
勿論、少年の目線だし遠い記憶なので
正確ではないかもしれないが、
兎に角見つけたときはびびるくらいデカかったのだ。
しかも、その10メートル級の砂山が
まるで砂丘のように幾つか連なっている。
これには、イサム少年大喜びだ。
友達とわれ先にと駆け寄って、あたりを見回す。
そして顔を見合わす。
登っても怒られなさそうだな…。
という事で、僕等はそのデカイ砂山の一つに登った。
そして、思いっきり遊んだ。
その砂丘的なスケール感は、
いつもの公園の砂場などとは比べ物にならない。
「こんどはオマエが怪人なぁ、おれがライダー」
「へーんしん!トゥー!ライダーキーッ!!」
ひととおり遊び尽くした頃、
僕等は身体に異変を感じた。
「なんか、チクチクするね?」
「うん。する!」
身体中チクチクして、
痒いようで痛いようで辟易した。
僕等の遊んだその場所は、
おそらく建材としての砂利置き場で、
その建設用の砂の中に、
理由は判らないが同じく建材の
グラスウールの粒子が混入されていたのだ。
だから、僕等の身体中には
無数の細かいガラス繊維が突き刺さって、
あのチクチクした痛みになっていたのだ。
あ~、恐ろしい。
今思い出しても背中や首や脚が
チクチクしてゾワゾワするぞ!
“ガラスの山”の巻
チャリに乗れるということは
行動範囲がぐーんと広がるという事で、
それこそ手に入れたばかりの頃は、
マーキングに忙しいわんちゃんのように
鼻息も荒くあちこち走り回った。
そして、出かけると何かしら新しい発見もある。
ある日、港の方へ探検に行った僕等は、
とんでもなくデカイ砂山を発見した。
高さは10メートルくらいあった気がする。
勿論、少年の目線だし遠い記憶なので
正確ではないかもしれないが、
兎に角見つけたときはびびるくらいデカかったのだ。
しかも、その10メートル級の砂山が
まるで砂丘のように幾つか連なっている。
これには、イサム少年大喜びだ。
友達とわれ先にと駆け寄って、あたりを見回す。
そして顔を見合わす。
登っても怒られなさそうだな…。
という事で、僕等はそのデカイ砂山の一つに登った。
そして、思いっきり遊んだ。
その砂丘的なスケール感は、
いつもの公園の砂場などとは比べ物にならない。
「こんどはオマエが怪人なぁ、おれがライダー」
「へーんしん!トゥー!ライダーキーッ!!」
ひととおり遊び尽くした頃、
僕等は身体に異変を感じた。
「なんか、チクチクするね?」
「うん。する!」
身体中チクチクして、
痒いようで痛いようで辟易した。
僕等の遊んだその場所は、
おそらく建材としての砂利置き場で、
その建設用の砂の中に、
理由は判らないが同じく建材の
グラスウールの粒子が混入されていたのだ。
だから、僕等の身体中には
無数の細かいガラス繊維が突き刺さって、
あのチクチクした痛みになっていたのだ。
あ~、恐ろしい。
今思い出しても背中や首や脚が
チクチクしてゾワゾワするぞ!
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